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LOVEBITES:『GLORY, GLORY TO THE WORLD』レビュー

LOVEBITES:『GLORY, GLORY TO THE WORLD』レビュー - Raijin Rock
LOVEBITES:『GLORY, GLORY TO THE WORLD』レビュー

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LOVEBITESの新作EP『GLORY, GLORY TO THE WORLD』で提示されているのは、一歩新たに変容したバンドの姿だ。 このEPには4曲が収録されている。「NO TIME TO HESITATE」、「PARANOIA」、「DYSTOPIA SYMPHONY」という曲名からも、ある程度のストーリーが伝わってくる。描かれているのは、冷たく容赦ない世界観だ。タイトルトラックの「GLORY TO THE WORLD」に関しては、これはクリスマスキャロルとは似ても似つかない。震える心、眠れぬ夜、葬れない闇、そして清めを必要とする心痛に満ちているのだ。さらに、一部のエディションのCDには、アニメ『ぶらどらぶ』のオープニングテーマになっている『WINDS OF TRANSYLVANIA』のボーカルありバージョンとなしバージョンを収めたボーナスディスクが付属している。

「1」

楽曲自体も、曲名に負けず容赦がない。midoriの、そう、グロリアスな「GLORY TO THE WORLD」は、一度聞くと忘れられないBメロとサビが魅力で、4曲のうちで最もこれまでの作品に近い。その他の3曲には、これまであまりなかったような残忍性がある。miyakoは、熱情的な「NO TIME TO HESITATE」より混沌としたものを、これまで書いたことがないかもしれない。asamiがソングライティングを担当した「PARANOIA」は、怖くなるほど強烈だ。彼女の激しいパフォーマンスはこの不穏な歌詞に完璧にマッチしている。

asamiは作詞家としても成長を続けている。たまに出てしまう英語のミスもプラスになっている。時折文の流れがおかしいのだが、それが主題に合っているのだ。簡単なコンセプトをうんざりするほど明瞭に表現する歌詞ではなく、複雑な思考を難解に提示して解釈を求める歌詞こそ、最高のロックの歌詞なのだ。

「2」

『GLORY, GLORY』のasamiの歌声は、かつてなく激しい。「NO TIME TO HESITATE」ではさらに、エキサイティングな唸り声が加わる。 我慢のまさに限界にいる女性のような歌声だ。asamiは真に、世界屈指の見事なボーカルだ。彼女は完璧にコントロールを保って歌いつつ、同時に混沌を表現できるのだ。

ギターソロはいつも通り目を見張るものだ。ファンであれば、midoriがどんな野性味溢れる奇想天外なソロを披露してくれるのか、その予期不能性を期待している。『GLORY, GLORY』では、普段はより構造だったソロを披露してくれるmiyakoも、midoriと同じくらい自由奔放なソロを聴かせてくれる。これら2人のギタリストは、本当に特別な存在だ。ドラムのharunaとベースのmihoも、いつも通り並外れた演奏をしている。ただし、2人の楽曲への貢献を味わうには、かなり注意深く耳を傾けなければならない。その理由は後述する。

「3」

楽曲の質の高さやそれぞれのメンバーの完璧なパフォーマンスとは裏腹に、『GLORY, GLORY』は究極的には残念なものだ。その問題は、制作側による過度な演出だ。バンドの運営関係者のいずれかが、去年の「Thunder Vengeance」のけばけばしい「オーケストラバージョン」こそLOVEBITESの雛形とすべきと決断したのだろう。これは深刻な見当違いである。

LOVEBITESはスタジオリリースではなくライブで聴きたいと考えているファンが多いことには、きちんとした理由がある。ライブでは、バンドの各メンバーに注意を向けることができる。 ギターは輪郭が鋭く、ドラミングはパワフルで、ベースは雷鳴のようで、これら全てに乗ってasamiの輝かしいボーカルが舞い上がるのだ。これまで常に、「音響が壁のように積み上げられた」スタジオリリースでは、こうした効果を再現することがより難しかった。

「4」

GLORY, GLORY』では、スティーブ・ジェイコブズ、ミック・カルミラ、そしてミカ・ユッシーラをメンバーとする制作チームが、バンドメンバーの音楽を、馬鹿げたほど要素を詰め込みすぎた騒がしいミックスの中に埋没させてしまっている。さらに、キーボード/アレンジのMaoは、不要な弦楽器、シンセサイザー、ホルン、そしてコーラスの雪崩を巻き起こして、バンドを生き埋めにしている。さらに彼は、長く曲がりくねった器楽間奏を挿入しており、これらはどこにも通じないアイルランドの田舎道のようだ。

「5」

アルバムのイントロにオーケストラを持ってくること自体は、かなり一般的だ。Maoは、MardelasのEP『Ground Zero』の前座として、あれほど完璧に雰囲気を作ってくれるオーケストラのイントロ「Time Of Tribulation」を書いている。しかし、『GLORY, GLORY』のイントロは無味乾燥で、一度聞くと忘れられないような魅力がない。映画『王の帰還』でフロド・バギンズとサムワイズ・ギャムジーがモルドールの山々を這うように登る際のサントラのようだ。

このEPは、スリル満点のギターリフで幕を開けてもよかったはずだ。しかし実際には、聴き手は50秒も不要な音楽を我慢して聴かなければならない。まだかまだかと足先を貧乏ゆすりして、本当の楽しい幕開けを待たなければならないのだ。そして、このイントロは(別トラックとなっている『Ground Zero』とは対照的に)「GLORY TO THE WORLD」と連続しているため、この燃えるようなオープニングのギターリフのアドレナリンラッシュを楽しむためにイントロを飛ばすということができないのだ。さらに、オープニングのギターリフにはやかましい弦楽器のセクションが重ねられてしまっている。耳障りな弦楽器は、曲全体を通して決して鳴り止むことがない。

「6」

曲の終盤の大コーラスでの「whoa-oh-oh」もまた、不要な装飾だ。「Whoa-oh-oh」というのは常に、使い方を誤ると陳腐に聞こえてしまうもので、それはU2がこの上なく馬鹿馬鹿しい「The Miracle (Of Joey Ramone)」という冒涜的作品などで繰り返し証明してきたことだ。もちろん、これをやってもいいバンドもある。BAND-MAIDの「NO GOD」がその例だ。しかしこれは、彩姫の「whoa-oh-oh」にサビの中で鋭く注意が集まるような役回りが与えられているから、そして「whoa-oh-oh」が全く予期せぬ方向にメロディーを進めていくという見事な作曲が行われているからに他ならない。『GLORY』の「whoa-oh-oh」は十分考え抜かれたものには聞こえない。何というか曲がりくねっていくだけなのだ。

「7」

「PARANOIA」もまた、長すぎでメロドラマチックなイントロによって、不必要に汚されている。このイントロには軍楽隊のようなドラム、うわべだけの弦楽器、そして重ねすぎのコーラスまでついてくる。この曲の主題は、飾り気のない生の伴奏を求めるものであるはずだ。

弦楽器やシンセサイザーや亡霊のようなコーラスが雑多に突然導入されることで、『GLORY, GLORY』の全収録曲が台無しになっている。Maoがキーボードとプログラム決定を行ったとのことなので、「NO TIME TO HESITATE」のイントロと器楽間奏で少なくとも3回使われる亡霊のような「whoa-oh」も彼が加えたものだろう。そして、この「whoa-oh」はどれも2回繰り返され、2回目にはシンセサイザーでなぞられているので、余計に邪魔な音になっている。これは滑稽に聞こえる。

「8」

最も装飾過多なのは、最終曲の「DYSTOPIAN SYMPHONY」だ。タイトルに「シンフォニー」とあるのだから、この曲は息を呑むクライマックスとして意図されたことが窺える。しかしやりすぎが祟って、馬鹿げたものになってしまっている。曲の中盤でドラムの間奏が始まると、聴き手は「よし!これから何にも邪魔されることなくharunoの演奏を聴けるんだ!」と思うが、すぐにまさに馬鹿馬鹿しい音色のバイオリンのアクセントが主役を奪っていく。バイオリンのフレーズはドラマチックな効果を出すべきものであるのに、驚嘆を感じさせるというよりは馬鹿な音色になってしまっている。ライブでは、LOVEBITESにはこの滑稽なバイオリンのフレーズを省略することを是非検討してもらいたい。

「DYSTOPIA SYMPHONY」はさらに、有名なクラシック音楽のフレーズを引用するという不要な試みのせいでも台無しになっている。このトリックは何十ものバンドが何十回も行ってきたことであり、LOVEBITESがそれをする必要はない。miyakoがショパンの「革命のエチュード」の省略版をステージで演奏するのを目撃するのなら、誰しも真にワクワクする。しかし、ベートーベンのソナタ14番嬰ハ短調(「月光」)の第3楽章の主題の1つが「DYSTOPIA SYMPHONY」で1回、いや2回も出てくるのを聴きたいわけではない。なぜそんなものを聴きたいと思うだろうか。愚かにも、そうすれば洗練された雰囲気を出せると思ったのだろうか。そして、どうしてもクラシック音楽の主題を使わなければならないのなら、なぜ使い古された月光ソナタより新鮮なものを選ばなかったのだろうか。例えば、パウル・ヒンデミットの情熱的なオペラ『画家マティス』のいずれかの主題はどうだろうか。アレクサンドル・グラズノフのうっとりするほどロマンチックないずれかのピアノソナタのフレーズはどうだろうか。それにしてもなぜ、月光ソナタなのだろうか。正気とは思えない。

「9」

この月光ソナタからの引用は、「DYSTOPIA」の構造の一貫性をも損ねるものだ。4分から6分のロックの楽曲においては、構造は極めて重要だ。LOVEBITESのこれまでの作品の特徴の1つは、面白みがあり、驚きがありつつも、構造に締まりがあることだ。「DYSTOPIA」は実際には7分あり、その構造はかなりごちゃごちゃしている。オープニングのギターの一斉砲火からは可能性が感じられるが、そこにMaoのキーボードが割って入り、そのまま30秒以上にわたってイントロの主役を奪っていく。ギターソロの前後の長い器楽間奏はとりとめがない。ギターソロはmiyakoとmidoriがこれまで演奏した中で最もエキサイティングで混沌としたものの1つであるが、その上に前述の馬鹿げたバイオリンのフレーズと月光ソナタが重ねられている。この器楽間奏は長すぎるし、「緊張感を高める」転調があっても面白み不足が深刻だ。時間稼ぎ音楽なのだ。

制作担当者は、他にもバンドにやらせてみることができたことがもっとあったはずだ。midoriとmiyakoに魔法のような演奏をさせるだけでもよかったはずだ!もしくは、mihoとharunaにソロのスポットライトを当ててもよかったはずだ!もしくは、全てを突然ハードストップさせて、ペースを変えてasamiにゆっくりとエモーショナルな歌声を披露させてもよかったはずだ!

「10」

今後LOVEBITESのライブに行く人も、おそらくこうした注意を散漫にさせる楽曲の欠点を我慢しなければならないことになるだろう。日本のバンドの運営担当者は、バンドがライブ演奏を行う際には、スタジオ録音をシンセサイザーの最後の1音まで完全に再現しなければならないと考えているようだ。これでは、バッキングテープの使いすぎにつながってしまう。これは本当に純粋なライブ演奏なのかと思ってしまう上に、バッキングテープはしばしば不具合を起こす。

例えば、直近のBAND-MAIDの「お給仕」生配信では、バッキングトラックが正しく同期されなかったことから、途中で「Choose Me」の演奏をやめて、再度やり直さなければならなかった。2回目でも、バッキングトラックの同期は正しくなかったが、バンドは勇敢にも演奏を続けた。SCANDALの2016年の10周年ライブでも、「LOVE ME DO」の冒頭でテープに吹き込まれた「Here We Go!」によって、ドラムのRINAがタイミングを誤るという同様のアクシデントがあった。RINA、MAMI、TOMOMI、HARUNAなら絶対に、テープなしでも息を合わせてとびっきりチャーミングなライブバージョンを披露できたであろうに。

「11」

GLORY, GLORY』に見られる音響が壁のように積み上げられたアレンジや制作方針に関して最悪なのは、asamiのボーカルにもmiyakoとmidoriのソロにもミックスの中で十分主役としての位置付けが与えられていないことだ。これまで指摘してきた様々なオーケストレーションやコーラスが、ミキシングボード上の貴重なスペースを占領してしまっているからだ。asamiは数段階ギアを上げるのだが、その唸るようなアグレッシブな演奏の魅力全体を感取するにはよほど注意深く聴かなければならない。miyakoとmidoriはどんどんと腕を上げる一方だ。ただその2人の出す音が、他の耳障りな音に埋もれて聞き取りづらいのだ。

Maoが多くの楽曲の作曲に加わり続けている現状は、少し懸念される。そうでなくとも彼は、アレンジ、キーボード、そしてプログラム決定を広範に担っているのだから、果たして彼はバンドメンバー自身よりバンドの魅力の立役者になっているのかと考えてしまう。

Maoは単にオーケストラパートの作曲を行うだけではない。カタログの中のいくつかの曲は、彼が単独で作曲したことになっている。その中には、LOVEBITESの最高傑作の1つである「Under The Red Sky」も含まれる。これは自己中心的な苦情なのだが、バンドメンバーがそれぞれの手柄で得ている評価に、何か他のものによって傷がつくのを見たくないという一心なのだ。(誰がどのソングライティングを担当したかは、以下の更新後の表を参照されたい。)

「12」

LOVEBITESは営利事業であり、それもかなり成功している営利事業である。このバンドは、ほとんどのバンドなら夢にすら見ないほどの名声を日本以外で掴んでいる。装飾過多のアレンジは、バンドの成功に欠かせない要素なのだろうか。その可能性は低いだろう。装飾過多のアレンジ、そして真っ白の妖精のようなお姫様のコスチュームをなくしても、今と同じだけの成功を収められると考えるのが合理的だ。

LOVEBITESはおそらく、高い質のソングライティング、超絶技巧の演奏、そして純粋なリリース間隔の点で、今日世界でトップ2か3のバンドに入っているだろう。 だから、今回のリリースを全面的に好きになれないのは残念なことだ。

「13」

もしこのレビューがこき下ろしのように読めてしまったとすると、それは楽曲のせいではない。演奏のせいでもない。原因は、スティーブ・ジェイコブズ、ミック・カルミラ、ミカ・ユッシーラをメンバーとする制作チームとMaoが、バンドの演奏ではなく彼らのアレンジにこそ注目が集まるべきと考えてしまったことだ。

バンドの中には、マーケティングチームが全てを厳格に管理することなく成功しているものもある。多くのバンドは、バンドメンバーで音楽の方向性を決め、それが凶と出ることもたまにはあるが、スリリングな楽曲を作り出してきた。少なくとも、LOVEBITESの5人に注目が集まるような制作方針の持ち主が制作を行ったものを聴くことができればいいのにと思う。

「14」

本当に残念なことだ。ソングライティングは変容している。メロディーやリフのエッジはさらに鋭くなっている。miyakoの作曲はこれまで通りずば抜けている。asamiとmidoriが手がける新曲を聴けるのは大変喜ばしいことだ。harunaとmihoは素晴らしいリズムセクションだ。miyakoとmidoriのギター演奏は、いつも通り目を見張るものだが、ここでもクリエイティビティーが大きく前進している。asamiのエモーショナルなボーカルも、これまで通りパワフルだが、バリエーションの幅が広がり、より強烈に聴き手を虜にする歌声になっている。

ただ、こうした面々が演奏する音色を、金輪際「NO TIME TO HESITATE」での亡霊のような「whoa-oh」に気を散らすことなく、何の妨げもなく聴ければいいのに、と思うのだ。結論として重要なのは、『GLORY TO THE WORLD』によってLOVEBITESのカタログにエキサイティングな1枚が加わったということだ。ただ、頻繁にアレンジや制作チームの意図が介入してくることで、聴いていてもあまり楽しめないのだ。少ないほど豊かであることがある。そう、シンプルさが美徳になることもあるのだ。

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The Lovebites EP Lyrics Music Time
1 Don’t Bite The Dust miho miho/Mao 4:13
2 The Apocalypse miho miho/Mao 5:00
3 Scream For Me Dr. U miyako 5:46
4 Bravehearted haruna haruna 6:10
Awakening From Abyss
1 The Awakening miyako 2:05
2 The Hammer Of Wrath miho miho/Mao 4:41
3 Warning Shot asami miyako 4:03
4 Shadowmaker asami miyako 5:42
5 Scream For Me Dr. U miyako 6:12
6 Liar Dr. U miyako 6:03
7 Burden of Time miho miho/Mao 4:46
8 The Apocalypse miho miho/Mao 6:12
9 Inspire asami araken 5:20
10 Don’t Bite The Dust miho miho/Mao 4:13
11 Edge Of The World asami mao 6:44
12 Bravehearted asami/haruna haruna 6:11
Battle Against Damnation
1 The Crusade miho miyako 4:51
2 Break The Wall miho miho/miyako 5:25
3 Above The Black Sea asami miyako 5:05
4 Under The Red Sky asami mao 5:50
Clockwork Immortality
1 Addicted asami miyako 5:25
2 Pledge Of The Saviour asami miyako 5:18
3 Rising asami miyako 5:45
4 Empty Daydream asami miyako 5:16
5 Mastermind 01 asami miyako 4:19
6 M.D.O. miho miho/Mao 4:16
7 Journey To The Otherside miho miho/Mao 4:47
8 The Final Collision miho miho/Mao 5:45
9 We The United asami mao 5:29
10 Epilogue asami asami/Mao 7:07
Electric Pentagram
1 Thunder Vengeance miho miho/Mao 5:33
2 Holy War Lovebites Mao 5:57
3 Golden Destination miho miho/Mao 6:03
4 Raise Some Hell asami miyako 5:21
5 Today Is The Day asami miyako 5:51
6 When Destinies Align asami miyako 6:06
7 A Frozen Serenade asami asami/Mao 6:48
8 Dancing With The Devil asami/midori midori/Mao 5:09
9 Signs Of Deliverance asami miyako 5:09
10 Set The World On Fire asami miyako 5:47
11 The Unbroken miho miho/Mao 6:31
12 Swan Song asami miyako 6:27
Golden Destination
1 Golden Destination miho miho/Mao 6:04
2 Spellbound asami Mao 5:02
3 Puppet on Strings asami miyako 4:37
4 Thunder Vengeance miho miho/Mao 6:52
GLORY, GLORY TO THE WORLD
1 GLORY, GLORY TO THE WORLD asami midori/Mao 6:24
2 NO TIME TO HESITATE asami miyako 4:12
3 PARANOIA asami asami/Mao 5:35
4 DYSTOPIA SYMPHONY asami miyako 6:42
WINDS OF TRANSYLVANIA
WINDS OF TRANSYLVANIA asami asami/Mao 5:17
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